下剋上しまーす!




「っ!」


俺は息を吞んだ瞬間…













痛みで意識を離した。



腕から血がドクドクと出てくる。



その様子を見た、蒼水蓮は呆然と倒れ血を流す莉茉を見つめる。


そして、カタカタと震え出す。



「はっ、対したことねぇな。





簡単に殺れたな。








つまんねぇ」


その瞬間


「ああああぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!!!!」


叫び声とともに殺気が部屋を駆け巡る。



すると、春竜と美竜がよろめきながらも立ち上がる。

目は、赤く染まり燃える。


「ゆるさねぇ…」


「莉茉を…」


「「ふざけんなぁあ!!!!!」」


その殺気と共に、莉茉の周りにいた神鬼雷の奴らを一気に倒し、莉茉を抱きしめる。


「莉茉っ…!」


「そ、蒼竜…!」


「お願い!目を覚まして!」


「ねぇ、莉茉!!!!」


懸命に美竜が莉茉を起こそうとするが、莉茉の目は閉じられ血は流れ続ける。