「さてと…茶番はいいから始めるか」 蒼竜はゆっくり右腕を空にあげる。 パチンッ ザンッ 蒼竜の鳴らした指の音の数秒後に蒼竜の後ろに蒼水蓮の仲間が集まる。 「これから、決勝だ。 気を引き締めていけ」 「それは、蒼竜もね?」 「…うるさい、黒竜…。 この怪我は作戦だ…。 不意にやられたわけじゃない…」 「はいはい、そうしといてやるよ」 少し黒竜から避けるように気まずそうに立つ蒼竜。