「えー、これより決勝戦を始めます。














春雷君VS伊吹さん」


校長が対戦相手を言うと、雷翔が仲間を引き連れて蒼竜の真向かいに立つ。


「よかった…。

蒼竜が勝ってくれて」


安堵の表情の雷翔。

さっき殴られた顔から少し出ている血を親指でぬぐいながら笑う蒼竜。


「は?

お前、1ミリでも俺たちが負けるとでも思ったか?」