声と共に、クラスから男の春希から見てもカッコいいと思う程の、男子の先輩が出てくる。


その先輩の登場と共に、春希の近くにいた女子の先輩が歓喜の悲鳴を上げる。


「「「「きゃあ♡♡♡優君♡♡♡♡」」」」


その悲鳴を耳で塞ぎながら、イケメンの男子の先輩に聞く。


「え…!?嘘!?
いつの間にですか!?!」


「ついさっき…。

君が楽しそうに話してるから邪魔するの悪いと思ったらしくて黙って帰ったよ?」


「そ、そうなんですか!?
ありがとうございます!
教えてくださって…!


ちなみに…どなたですか??」


「あぁ、俺?
自己紹介が遅れたね。

莉茉の兄の伊吹 優。
よろしく」


「あ、莉茉ちゃんのお兄さんでしたか!

お騒がせしました!
教えてくれてありがとうございます!」


「大丈夫だよ。
どういたしまして」


そう言うと優は、クラスに戻る。


「「「優君、拝めるなんて奇跡!」」」


「かっこよかったな…。


流石、莉茉ちゃんと血が繋がってるだけあるな…!」