そう言って、莉茉が春希の腕を引っ張って連れて行った先は
3年生のクラス。
「優兄〜!ちょいと、こっちきて〜!
あ、春希くんはそこで待ってて」
莉茉はそのまま、優兄という3年のクラスの中に入っていく。
しばらく、春希が待っていると
春希の周りに女子が群がってくる。
「え、なにこの子!」
「本当それ!」
「カッコよすぎじゃない!?」
「転校生かなんかかな?」
「話しかけてみようよ!」
「え、でも怖そう…!」
すると、1人の女子が春希に近づく。
「こんにちは♡
私、3年A組の花咲 舞央!
よろしくね!
名前なんて言うの?
転校生??」
マスカラをつけたまつげに、ピンクの唇に頬に赤いチーク、俗に言うほろ酔いメイク?をし、制服のボタンを第二ボタンまで開けて、春希を誘惑するように聞いてくる。
そんな3年生の先輩達に、少し顔を赤く染め、照れる春希。
「えっと、今日から引っ越してきた、2年A組の瞬雷 春希です!」
「瞬雷 春希って、あの神鬼雷の総長!?」
「え、知ってるんですか!?
えっと、一応そうなんですけど、全然俺、怒ったりしないんでたくさん話しかけて欲しいです!」
「「「かわいー♡♡♡♡♡♡」」」
「総長とか言うからもっと、怖いのかと思っちゃったー!」
「かっこかわいい♡♡♡」
「今日、放課後暇?」
「私達とあそぼーよ♡」
「あー、放課後…莉茉って子と…「莉茉なら、帰ったよ」」