「なぁ、莉茉ちゃんって族のもん?」
春希がどストレートにみんなの前で莉茉に聞く。
その言葉にピクリと反応するが、莉茉はニッコリと笑い
「えー?
なんで?
莉茉言ったでしょ?
野蛮な暴走族
と
男が大っ嫌いって♬」
「でも、莉茉ちゃんから微かな殺気を感じたんだけど…」
「気のせいじゃないかな〜?
だって、こんな莉茉に殺気なんか出せそう〜?
族に入ってるように見える〜?」
春希は、しばらく莉茉を見つめる。
「ありえないな」
「でしょう??」
「まぁ、いいや。
莉茉ちゃんのこと、俺落とすから。
なるべく、しつこくならないように気をつける」
春希は、そのままさっそうと去って行った。
それをはじめとして、周りにいた生徒たちも散らばり始める。
「は〜、びっくりした。
これから、気をつけなきゃ」


