「コホン、ごめんねぇ。
言いすぎちゃった」
莉茉は、ニッコリとした笑顔に戻す。
莉茉の豹変ぶりに、春希だけでなくクラスメイト全員が驚く、
莉茉は、心の中で
しまった…。
バレたかな…。
やばい…。
と焦る。
すると、クラスメイトが
「莉茉ちゃんがこんな性格を持っていたなんて…」
と言うのを聞き、莉茉と沙耶は顔を抑える。
小声で沙耶が
「ったく、ばかっ!
何暴走してるの…!
今までそんなことなかったでしょう…!
とっとと、軽く話して終わりにすればよかったのに…!」
「うぅ…。
分かってるよ…
でも、世界No.1のアイツが本当にムカついてさ…
あんなやつに…と思うとさ
殺気が嫌でも出ちゃうし…
殺気を抑えるので精一杯なのに、話しかけてくるし…しつこいし…」
「…莉茉の気持ちも分かるけど…
ここでは、伊吹 莉茉なのよ?
蒼竜じゃないの…!
わかった?」
「分かったよ。
ちゃんと、沙耶もわたしのこと止めてね?」
「はいはい、
それより、今のことによる周りの反応が問題よね」
莉茉達は少し顔をあげると、予想外の光景を目の当たりにした。
「
でも、
そんな莉茉ちゃんも、
かわいい!!!!
やっぱり、この学校の女神だ!」
と、目を尊敬の眼差しのようにキラキラと光らせていた。
春希は今だ呆然とした顔をしているが…


