歯を食いしばる雷翔。


ゆっくりと左手をあげ始める蒼竜。


スッ……


パッチ…



「…あり…がとう…」


「ちゃんと、お礼言えんじゃん。


もう興味失せたから帰って?
ほらほら、帰れ〜!」


蒼竜は、手をヒラヒラする。



チッ…!


「今に…見てろ…!」


悔しそうな顔で去っていく神鬼雷。



満月は、雲によって隠されていた。