何度だって咲かせよう(仮)




ー明日、ひま?

悠馬からそんなメールが送られてきたのは、昨晩のこと。

ーひまなら、出かけよう

と続けざまに届くメール。

(これは、デート…?!)

パニックになりながらも、「ひまだよ」と返信した芽依子に「了解、十時に迎えにいく」と返ってくるメール。

芽依子はその画面を見ながらボーッとしていた。
しばらくすると、明日の服装は?髪型は??と不安になり、気づけば夜中まで一人ファンションショーを開催してしまった。おかげで少し寝不足だ。


結局、白ニットにロングスカートという普段と変わらないコーディネートにおさまった。

浮き足立つ芽依子に対し、母は聞く。

「めいちゃん、今日はデートかしら?」

「っ!そ、そんなこと!!」

「いいのよ、隠さなくても。毎朝お迎えに来てくれてるの、ママ知ってるから」

ウフフと笑いながら言う母を前に顔が赤くなるのがわかる。こういう話は身内にバレたときが一番恥ずかしい。

「そ、そろそろ時間だから行くね!」

逃げるが勝ち、とでもいうかのように脱兎のごとくリビングから出て行く娘に「楽しんできてね〜」と母は声をかけた。