「ありさ、行くぞ!」 拓斗があまりにも無邪気に笑いながらくるくると回すので、その横顔に見とれてしまう。 「拓斗やめてよー」 いや、見惚れるどころか… 気持ちわるい〜… __________________ 「ごめん、ありさ。 テンション上がりすぎて…」 心配そうに拓斗が私に水を渡してくる。 しゅんとなった顔はいつものかっこよさとは違う、可愛らしさがあった。 それを見れただけでもなんだか嬉しくなる。 私、今すごく幸せだ。