「拓斗?」 そこには少し眠そうに、だけど楽しそうに待つ拓斗がいた。 「おぉ、ありさ。早かったな。」 「拓斗こそ。どうしたの?」 「なんだっていいだろ?」 そういって拓斗は私の手を握って、 「行こう。」 にこっとほほえんだ。 そんな顔ずるい… そんなことを思いながら、歩幅を合わせながら道を進んだ。