…あっさり過ぎてなんか悲しくなる…… しょんぼりしていると、拓斗くんが口を開いた。 「別れる前に、俺の話聞いてくれる?」 「もちろん。元々聞くつもりだったし。」 よかった、"まだ恋人同士"でいれるんだ。 自分から言ったことなのに、もう少しこのままでいれることに喜びが増していく。 自分勝手だけど… 「とりあえず、座ろう。」 そう言って、二人でベンチに座ると、拓斗くんは話し出した。