梨子の胸元に乗せられた
赤ん坊は本当に俺達にとっては
天使のようで…また涙が溢れた。


産まれて来てくれて
本当にありがとう…。


俺は心の底からそう思ったんだ。


産まれた子供はどうしても
梨子の1文字を付けたくて
『梨央』と名付けた。


梨央が産まれて初めて自分の手に抱いた時…。


梨子以外にこんなにも愛しい
存在があった事に改めて気付く。


梨子と梨央…。


俺にとって自分の命に変え
てでも守ってやりたいと思
う大切な家族。


大切な大切な俺の家族。