俺は梨子を連れて
職員室に向かう。


「旬.高木先生に何か
用事があるの?」


「別に高木じゃなくても
いいんだけどな。(笑)
ある部屋の鍵が欲しいんだ。
夏休みだから閉まってると
思うから…。」


「鍵…?」


「うん。…梨子ちょっと待ってて。」


「わかった。」


職員室を覗くとユニホーム
姿の高木が居た。


「高…先生!!久しぶり。」


「おぉ〜麻倉!!久しぶりだな!!
どうした?元気だったかぁ?」


「あぁ。(笑)」


「なんだお礼参りか?(笑)」


「そんなんじゃねぇよ。(笑)
頼みたい事があんだよ。」


俺は手短かに高木に話した。


「お前もそんな歳になったか…
桜井とも続いてたんだな。
ホラッ。ちゃんと鍵は戻しに
来いよ。」


「先生ありがと…。」