「お腹に…隼人の子供が居るの。」


心ちゃんのその言葉に俺は
今までの心ちゃんの行動の
理由がわかった。


「心…なんでもっと早く
言わないの!!
隼人.行っちやったんだよ!!」


「うん…わかってる。
その方が良かったから…。

だって隼人が知ったら自分
の夢.諦めちゃうでしょ。」


「心ちゃん…だから
隼人と別れたの?」


「うん…。お腹も大きくなって
くるし…付き合ってたら途中
でも帰って来ちゃうでしょ。

隼人はそういう人だから…。」


「心…ごめん。もっと早く気付いて
あげれば少しは心も楽になれた
のに本当にごめんね…。」


「梨子…私.すごく嬉しんだよ。
大好きな隼人の子供が自分の
お腹にいるって思うだけで私は
幸せなの…。(笑)」


俺は心ちゃんを見て
強さを感じた。


隼人と居た時のあどけない
顔はなくて…。


もう母親の顔になってたんだ。


隼人…やっぱりお前が
本気で惚れた女はスゲェ
いい女だよ…。