タンッ!!タンッ!!タンッ!!タンッ!!タンッ!!タンっ!!!


「ヒィ!!」



階段の曲がり角から突然飛び出てきた不気味な少女をみて反射的に駆け出した


タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!


なにあれ、私を追いかけてきてる!?



走りながら後ろを見ると不気味な少女はしっかり私を見ながら走っている。


状況が全く理解出来ない、ただ...彼女に捕まったらダメだということはわかる。

だけど...速い、もう手を伸ばせば届きそうなくらいまでころまで追いつかれている。


「なんなの!こっちに来ないで!」


タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!


あぁ、もうダメだ...


体力のない私は既に疲れ果てていて、終を覚悟した瞬間


「きゃっ!」


ゴトンッ!ゴロゴロゴロゴロドンッ!!






階段を駆け降りようと押したが段を踏み外し、階段のの中間まで勢い良く転げ落ちてしまった





「痛てて、」





思いっきり打った肩を擦りながら上を見上げると少女が不気味な笑を浮かべながら走ってきている




逃げなきゃ、そう思っても、何十段も一気に転げ落ちたものだから体中が痛み立ち上がることすら出来ない


すべてを諦め捕まることを覚悟し、静かに目をつぶって倒れこむ



頭に浮かんでくるのは何故自分がこんな状況に置かれているのか、



聞こえてくる音は自分の心臓の鼓動と酷く大きな音を立てて近づいてくる謎の不気味な少女の足音だけだった。