いつまで経っても、同じことの繰り返し? そんな訳ない。 ようやく落ち着いたの。 ようやく、忘れようとだから、何で放っておいてくれないの。 「小春には関係ない!」 私はこれでいいの。 そう言っているのに。 何で邪魔をするの。 そうこう言っているうちに、…私の目の前に現れた。 「―――奈瑠」 その声は、懐かしいものだった。 それが鼓膜を震わせたと同時に、私は抵抗するのを止めた。