「チビ子ぉ!こっちおいでーっ!」


「はぁい」


チビ子。


そう呼ばれるのはあたし、佐倉美依。


今日から高校1年生。


そしてあたしを呼んだのは、あたしの親友の中津優希。


あたしは優ちゃんって呼んでる。


「チビ子ーっ!あったよ!!」


優ちゃんがこっちこっちとあたしを手招きする。


・・・そう。


今はクラスを確認している。


「優ちゃん何組??」


「私は2組だよ!チビ子は??」


あたしは・・・。


と、自分の名前を探し出す。


あたしは1組から探した。


えっと・・・。


自分の名前を見つけた。


「優ちゃん。あたし1組だぁ。離れちゃったね・・・。」


優ちゃん以外に友達いないのに・・・。


明らかに落ち込んでいるあたしの背中を優ちゃんが叩いた。


「痛ぁ!」


「一生会えないわけじゃないじゃん?私何回も遊びに来るからっ!!」


そっか。


そうだよね!


あたしは優ちゃんの言葉に励まされた。