「ほら、睦月君。冷たくて気持ちがいいねぇ~」

そう言いながらパシャッと
睦月君に水をかけてみた。

「…………。」

驚く訳でもなくこちらをジッと見つめてきた。

あれ……?反応がない?

もしかして水をかけられるのが
嫌だったのだろうか?

「えっと……もしかしてかけられるの…」

そう言いかけた時
睦月君が勢いよく水をバシャバシャッと
かけてきた。

「えっ!?キャアッ!!」

まさか水をかけられるとは思わなかったから
驚いてしまった。

するとピタッと手が止まった。

「……仕返し」

ポソッと睦月君が言うと
また、勢いよく水をかけてきた。

えぇっ!?

「もう…やったわねぇ~」

私も負けじと水をかけて挑んだ。
睦月君と水のかけあいっこになってしまった。

最初は、驚いたけど楽しい。

かけあいっこが終わると
お互いびしょびしょになってしまった。

「あーびしょびしょだね。
でも、楽しかったねぇ~睦月君」

そう笑いながら言うとコクリと頷いてくれた。
どうやら睦月君も楽しんでくれたみたいだ。

するとそれを見ていた先生に

「お前ら…レベルが一緒だな」

そう言われてしまった。

ガーン!!

4歳の子とレベルが一緒だと言われてしまった。

それって、私が子供っぽいってこと!?
だとしたらかなりショックだ。 

酷い……。

「そ、そんな事ありませんよ?
私子供っぽくありませんもん」

「全身びしょびしょになるまで遊んでいるのだから
当たっているだろ?」

そう言いクスッと笑われた。