イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)


差し出してきたのは、
テーマパークのチケットだった。

あ、ここって……。

「あ、ここって
ペンギンランドではないですか!?」

ペンギンランドとは、
今話題のテーマパークだ。
巨大なプールもあるし、遊園地にペンキの水族館。
とにかく色々な物がある。

凄い……私も行ってみたいと思っていたのよね。

「お、さすが女性なだけあって知っているね。
知り合いの人に貰ったのは、いいけど
俺仕事になっちゃってさ。
無料招待券だから3人で行っておいでよ?」

「うわぁ~ありがとうございます。
嬉しい…行ってみたいと思っていたんですよ!
良かったね?睦月君」

睦月君にそう言うが、

「…………。」

あまり反応を示さない。

あれ?行きたくないのかな?

すると先生が

「仕事もあるし、なんで
わざわざ人混みの多い所に行かないと
ならねぇーんだよ!?めんどくせー。
行くなら、涼花と睦月の2人だけで行って来い」

めんどくさそうに言ってきた。

えぇっ!?
先生……行かないのですか!!?

せっかくなら先生も入れて3人で行きたい。

こんな所に一緒に行けたら
デートみたいで素敵なのに。

すると浜野さんが

「何だよ?せっかくの無料招待券だぞ?
それに近くにあるペンギン・ロイヤルホテルに
あるレストランの料理がすげぇー旨いと評判だぜ。
デザートもシャーベットやパフェとかが
最高らしいぜ」

そう言って薦めてきた。

「そんなのどうでも…」

そう言おうとすると睦月君が座っていた
先生の服を引っ張る。

見てみるとさっきと明らかに
違い目がキラキラしていた。