「まぁ小さな反抗だったのだろうな。
お前を蔑ろにするし
アピールが酷かったからな。
食事の事もだが今日みたいな事が遭っては
仕事にならん。
明日にでも編集長に言って雪城を担当から外す。
お前もいいな?」
先生は、そう言ってきた。
睦月君もコクりと頷いている。
あれ?
だとしたら私は、どうなるのだろう?
「あの……だとしたら私は、
どうなるのでしょうか?」
まさか、私まで?
「お前は、いつもの通りに
俺の担当編集者だろーが。
睦月もそれを望んでいる。あ、あと。
アパート修復したんだってな?
めんどくさいから
さっさとそのアパート引き払え」
引き払えって……!?
「でも、そうしたら……」
私は、また先生のご自宅に
お世話になってしまうことに。
「何度も言わせるな。さっさと引き払え。
ったく、厄介事は、今日だけにしてくれ。
こっちは、まだ執筆が残っているんだ」
ブツブツと言いながらも照れたように
頬を染める先生。
つまり……また一緒に住んでもいいことよね!?
そう気づくと跳び跳ねたいぐらいに嬉しくなる。
「良かったね……お姉ちゃん」
睦月もそう言ってくれた。
「うん。ありがとうございます」
「礼はいいから。さっさと行くぞ」
照れているのか
ムスッとした表情で先に行ってしまう。
「はい。」
私は、笑顔で先生に追い付くため
駆け寄って行く。
夕日で映った影は、3人寄り添うに映っていた。



