イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)


改めて謝罪をしてから私達は帰った。

先生と睦月君が前で手を繋ぎ
私は、後ろでついて歩いた。

気まずい……。

「あの……ご迷惑をおかけしまして
申し訳ありませんでした」

私は、立ち止まり恐る恐る先生に謝罪する。
元々の原因は私だ。

「どうして、お前が謝る?」

「だって……」

自分のせいでこんな騒ぎになってしまって……。

だが先生も立ち止まると

「まぁ、ちゃんと説明をしなかった俺も悪い。
お前が初めて教育係になって張り切っていると
聞いていたから見守るつもりでいた。
だが、さすがに無闇に雪城の教育係から外すと
良くない噂が流れたり
お前の評価が下がるだろ」

「だから、しばらく様子を見て
外す理由を考えようとしたら……先に睦月が
きっかけを作ってくれたようだな。まったく」

そう言いながら先生は、睦月君の頭を
クシャッと撫でた。

えっ……?

先生……そんなことを考えてくれていたの?

「どうしてですか?
雪城さんだと仕事も家事も完璧で
私なんかよりずっと編集者に向いているのに」

むしろ外されるのは、私だと思っていた。

「俺が必要な編集者は、
仕事の出来る奴ではない。
安心して大切な原稿と睦月を任せられるような奴だ。
現にアイツが来てから睦月の食欲が半分に減った」

む、睦月君の食欲が!?

あんなり食欲旺盛な睦月君なのに。

「どうして?」