睦月君も手伝ってくれた。

一緒に飾りつけしながら睦月君に

「睦月君は、クリスマスパーティー楽しみ?」

そう尋ねてみた。

するとコクりと頷いてくれた。

良かった……楽しみにしてくれているみたいだ。

「サンタさんに何をお願いしたのかな?」

別の質問をしてみる。
上手く聞き出せば、プレゼントの用意が
出来るから

しかし睦月君は、

「…………。」

黙りになってしまった。

あれ?
言いたくなかったのだろうか?

いや。しかしそれだと用意が出来ないわ。
何とか聞き出さないと……。

「それだとサンタさんが
何が欲しいか分からないよ?
そうだ。なら、サンタさんに欲しい物を
絵で描こうか?
描いてサンタさんにお願いしたら
きっと叶えてくれるから」

必死に提案してみた。

ダメだろうか……?

するとしばらく考え込むと
コクりと頷いてくれた。

やったー!!

睦月君は、あれから一生懸命サンタさんに
欲しい物をクレヨンで絵を描いていた。

何が欲しいのか分からない。

えっ?これは何だろうか?

人間の……女の子?いや、しかし
それだとプレゼントにならないし……。

何か聞くのは、失礼かしら?
せっかく一生懸命描いているのに

「えっと……ガールフレンドが欲しいとか?」

思い切って聞いてみた。