「先生……」

心配だけど先生の言われた通り見守る事にする。

睦月君を見ると

ビクッ!!

あの時の不敵な笑みで
茉莉華ちゃんパパを見つめていた。

そうしたら

「ガッカリなのは……おじちゃんの方だよ」

驚きの発言をしてきたではないか。

む、睦月君!?

驚いて見ていたら
茉莉華ちゃんのパパは、
カッとした表情になっていた。

「な、何だと!?このクソガキが…」

「人の息子をクソガキとか言ってるんじゃねーよ!」

先生が言い返してきた。

先生!?

やれやれと言った表情で茉莉華ちゃんのパパに
近寄って行く先生。

私は、オロオロしながら
その後ろ姿を見守っていた。

「あ、あなたは……!?」

「藤崎睦月の父親だ。
随分と言ってくれるじゃねぇーか?
俺の事から家庭の躾とかさ」

ジロッと睨み付ける先生。
その目は、睦月君の表情に近い。

「な、何を言っているんだ……?」

少しビビりながらも
とぼけるような発言する茉莉華ちゃんのパパ。

「人の躾にとやかく言うつもりはないが
その代わり他人のお前に
ウチでの躾を口出してもらいたくない。
大体……お前どこの大学出身だ?」

先生がそう言い放つ。

「……K大だが…」