イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)


「睦月君。お馬さん描いたんだねぇ~凄く上手。
これをつけてお芝居頑張ろうね!」

目線を合わせニコッと笑顔で褒めてあげる。

するとコクリと頷き抱きついてきた。

あら、甘えてくれたわ。

クスッと微笑むと抱っこしてあげた。

「あ、甘えてやんの。
ったく睦月君は、お子様だな」

呆れたように言う拓馬君。

拓馬君も同じ子供なんだが……?

「もう拓馬君。そんな事を言ったらダメよ」

中川先生が注意くれた。

少しの間 話をしていたが先生は、
なかなか戻って来なかった。

遅いな……先生。
話が長引いているのかしら?

気になってしまう。

そうしたら睦月君が

「……お腹空いた」と言い出した。

もう3時過ぎてるものね。

お腹が空いたと言い出したら
先に帰れと言われたけど
本当に先に帰ってもいいのかしら?

もう少し待っていた方がいいのかしら。

ちょっと様子を見るために
保護者会をやっているクラスに行く。

これは、覗きではない。
ただちょっと……様子を確認するためよ!

「おい。おばちゃん。何やってんだよ?」

怪しむように私に尋ねてくる拓馬君。

「シッ。ちょっと様子を見ているだけ
別に覗きではないわよ」

慌てて人差し指を立てて言った。