玄関の鏡の前で最終チェックをいれる。


よし!OK!


「ママ!行ってきます」


「いってらっしゃい。気をつけてね」


「はーい!!」



私、七瀬芹那はこの春から特待生として青蘭学園に通うことになった。


肩より少し長めのダークブラウンの髪に、自慢のママ譲りのパッチリふたえ、日頃の手入れのおかげで今日もぷるぷるの唇


かわいくて人気の青蘭学園の制服に身を包み、なぜか、黒縁メガネかけてハズしている。



それが私、七瀬芹那。