「なんでさー!かっこいいじゃん!」 と反論すると、シノブはあたしを自分の教室に招き入れ、小さい声で話し始めた。 「あいつ、前いた学校で暴力事件起こしてこの学校に転校してきたらしいよ」 「ふぅん…それだけ?」 「それだけって…それだけだけどさ……」 あたしはその手のことにはまったく興味がなかったから、シノブの台詞は聞き流しちゃった。 「そんで、あのお方の名前は?」 「いつの間にかあのお方になってるし…。眞壁ユズキだったと思うよ」