「なんでさー!かっこいいじゃん!」
と反論すると、シノブはあたしを自分の教室に招き入れ、小さい声で話し始めた。
「あいつ、前いた学校で暴力事件起こしてこの学校に転校してきたらしいよ」
「ふぅん…それだけ?」
「それだけって…それだけだけどさ……」
あたしはその手のことにはまったく興味がなかったから、シノブの台詞は聞き流しちゃった。
「そんで、あのお方の名前は?」
「いつの間にかあのお方になってるし…。眞壁ユズキだったと思うよ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…