「おい…」


「は、はい!」


わざと近づいて耳元でしっかり聞こえるようにいってやろう。


「オレは、お前みたいなやつが…一番嫌いだ」


なるべく低い声で言ってみるとそいつはフニャフニャと膝立ちになって、それからは何も言わなくなった。


ざまぁみろ。


苛々はおさまったし、カイのところに向かうか。


教室の出口の付近にあいつの友達がいたがオレが一度睨んだらすぐに目を反らした。