一話 ~突然~

『ふわぁー』

大きな口を開けて欠伸をする。

『さぁ!気合い入れよう!!』

と喝を入れ、ベッドから飛び起きた。と、

同時にお母さんが呼んでいた。

「和桜〜」

『はーい。今行くよ。』

下におりてみると、お母さんがダンボール箱を運んで引っ越し屋さんに渡していた。

『お、お母さん…何してるの?』

「見たら分かるでしょ、引っ越しよ。」

と、当然かのように言われた。

『何で?』

「よくぞ聞いてくれました。お母さんはお父さんの所へ引越しまーす」

『えっ、ちょっと待って…お父さんの所って…アメリカ!?』