『…食べれるんですか?』
桜の花びら なんて
見るものだけだと 思ってたけど…、
「うん、食べれるわよ。この塩で漬けるのよ」
そう言いながら
あたしの持っている ソルトを
ひょいっと、宮田さんは 取る。
『漬け物みたいな感じですか…? ご飯のお供に…?』
梅干しみたいな やつかな。
あたし 梅干し好き。
「それもありね、 でも あたしは 漬けてから 干して乾燥させてから 瓶に詰めて保存するわ」
「保存したら いつでも 使えるでしょ 桜の塩漬け」
『なるほど…』
「さあ、 貴方は テーブルはやく拭いて 開店準備はやくして、 あ、あとみーくんの朝ごはんもね」
時計を見ると
もう 7時半
開店は 8時からだから
はやくしないと!!!!!
あたしは いそいで ホールのテーブルを拭き始めた。
