11月を目前にしたある日、ちょっとした変化がおきた。

 まずは他の工場に応援で行ってた人たちが、うちの部署に帰ってきた。


 そして、ところてん的に押し出されるようにして、一緒に作業をしていた福田さんが他部署に応援に行くことが決まった。

 他の部署に比べて班の人数が多いうちの部署は、人が足りない部署ができるとすぐに誰かを応援に出さなければならない。

そのくせ、困った時は別の人間に応援に来てもらう。

こういっては身も蓋もないのだが、実際応援を出さないでいたら、派遣で僕なんかを雇う必要もなかったはずだ。

なんか、変だ。