久々似合った彼女は、少し疲れているように見える。

 それでも、以前とあまり変わらないような表情で僕に接してくれた。

 『店しよった時は、なんか疲れとったみたいやから、今は元気そうに見えていいんじゃない。  ただ今の仕事をどれくらい続けれるかなぁ?  基本的に、人に使われるのは苦手でしょ。』

 相変わらず、厳しいとこを突いてくる。

「でも、人を使っとくプレッシャーに比べると、楽チンよ。  意外と楽しんでやりよっちゃけどね。」

なんだか微妙に、僕の今後についての話になってきている。

ここらで、もうちょっとちゃんと出来るようになったら、将来のこと考えたいとか言おうと思っとったちゃけど・・・・。

やっぱり、そんなこと簡単には言えない。



別れ際に、「次は正月に帰ってくるけん。」ていって、頭をポンポンと撫でてくるのが精一杯だったかな。

 そんな僕にも、『それまで、ちゃんと持てばいいけどね。』と、辛口なお答え。

 相変わらずな人だなぁ・・・と思いながら、彼女を見送った。