そう言って心咲ちゃんは、なんのためらいもなくスタジオの扉を開けた。
その後ろに僕達は付いていく。
「またやってるの~?」
「あっ、心咲!ってか雅が悪いんだって!」
「ひどっ?!俺別に仕事しに来ただけじゃん!」
「はぁ、存在してるだけで嫌っていうのもあるわけで~……。」
スタジオの中に入ると、雅という男の人と、波瑠ちゃんがいた。
僕は少しの間、固まっていた。
……波瑠ちゃんが、別人過ぎて。
昔は、綺麗っていうより、可愛いっていう言葉がよく似合う女の子だったのに。
今目の前にいる波瑠ちゃんは、綺麗っていう言葉が似合う女性だった。
肩より少しの長めの髪の毛だったのが、今ではさらさらストレートのロングヘア。
しかもメイクもしていて、誰だろう、と思うほど。

