青空ライン~君が居た青春~


まわりははしゃいで煩いくらいに千晴達が遊んでいるが、俺たちのところだけ、違う空気が流れているようだった。
それはまるで別世界で。
……そんな空気を変えたのは、彼方だった。


「ねぇりょーちゃん……。優斗にさぁ、『波瑠の側にいてあげて』なんて言ったの……ほんと?」


「!!……なんで知って……?!」


なんで彼方が知ってるんだ……?
優くんはそんなこと、人には言わないはず。 


「俺、その時たまたま通りかかってねぇ……聞いちゃったわけ。……それってさぁ、ほんとにいいの?波瑠を、優斗に渡しちゃって。」


彼方は、俺の気持ちが本当はわかっているようで、それをあえて聞いてきた。
……そんなの、ほんとは渡したくない。
そんな問答のようなことを頭のなかで繰り返していた。
その時、また新しい声が入ってきた。
それは、一段と低いトーンで。


「彼方、もういい。これは、遼の判断だ。これはプライベートの話。……俺達がしなきゃならないのは、still kingの話だよ。」