俺は、手紙を読み終わり、腰が抜けてしまった。
……ここまで、波瑠にバレてて。
波瑠はきっと、辛かったはずなのに。
俺は結局、波瑠になにも言えなくて。
最後に抱き締めることもできなくて。
大好きな人に、いい人を見つけて幸せになって、なんて書かせて。
そして、指輪までも返させてしまった……。
「俺……サイテーだ……。」
「あのね……この前、still kingの1、2年で……still kingの将来について、話してたの。その時に……波瑠ちゃんは、りょーちゃんとの関係について、なにも言わなかったのよ。……泣きもしなかった……。」
「波瑠先輩は……still kingのことだけを、優先したんです。一番近くにいるはずの僕達に……助けを求めなかったんです。きっと、波瑠先輩は……ほんとは、一番辛かったはずなのに……っ。」
"波瑠が一番辛かったはず"
……そりゃそうだ……。波瑠には、これで2回目だから……。
こんなときにでも、波瑠を追いかけられない俺は……。
波瑠の側にいることなんて、許されるはずがないんだと。
やっぱり波瑠のとなりは……俺じゃなくて、優くんだよ。

