そして私は約五分間、歌った。
……気持ちいい~……!
この会場が一体化したような感じ……。
懐かしいなぁ……!
「すごいすごい……!これがトップアイドルと謳われるユニットのハルだぁ!会場全体が、黄色い歓声に包まれている!……さぁ、誰が女王になるのか?!本当に気になります!」
MCだと思われる男の人が喋っている。
私は暗くなったステージの上から降りた。
「波瑠、アイドルの姫は健在ねえ。さっきのステージ、本当によかった。」
ステージからおりると、美緒子がすぐ近くにいた。
……アイドルの姫ってなに。
「ありがと、美緒子。……でも、姫はやめて……。」
「なんでよ。ほんとにお姫様じゃない?」
「意味わかんないー、まぁでも、今日は誉め言葉として受け取っておこっかな?」

