「忍ちゃんは枕なんてしてないよ。 そりゃ営業で外見がいいってのは長所だろうけど、それだけじゃあそこまで伸びない。 あの子はすごく努力してた。誰よりも努力したから、あり得ないスピードであんな実績を上げたんだ」 隅田は不機嫌そうに僕を睨んだ。 「自分が成長する努力もせず、他人の足引っ張って上に立とうとするようなあんたに、忍ちゃんの努力を無駄にする権利なんてない」 隅田は怒鳴ろうとしたけど、次の瞬間余裕の笑みを浮かべた。