「サユリだ」 「何であなたの知り合いからの電話が私にかかってくるんですか」 「し、知らないよ!」 サユリは一昨日の合コンでお持ち帰りした女の子。日本人形みたいな容姿で、口数の少ない子だった。 当然サユリに忍ちゃんの話なんてしてない。まして電話番号を教えたりなんて。