「あ、雨だ」 外を見るとパラパラと雨が降っていた。 ご飯を買いに行く時には見えていた星空も、今はもう見えない。 「今年も織姫と彦星は会えなかったのかなぁ」 「雲の上に雨は降りません。織姫も彦星も星なんですから、きっと会ってますよ。私達人間には見えなくてもね」 「意外とロマンチックなこと言うね」 グサっと目潰しされた。