「キャバクラは?」 「可愛い後輩置いてそんなとこ行くわけないじゃん!」 「行く気満々だったくせに」 「ぎくっ。あは、あははは?」 「でも助かりました。ありがとうございます」 牛丼の蓋を開けた瞬間、紅ショウガと七味を二人分入れられた。当然忍ちゃんの分がなくなった。 辛党の忍ちゃんがこんなことするなんて珍しい。もしかして感謝を伝えようとしてる? ……まぁ、僕辛いの苦手なんだけどね。