「あなた今、私のこと可哀想な奴だと思いましたね? もてない女がカップルを妬んでいるだけだと思いましたね?
でもそれは大間違いです!」
「離してぇ、ちぎれる…」
半泣きで懇願すると抓る手を離してくれた。でもその代わりにネクタイを掴まれる。しわになっちゃいそうだ。
「正直私はもてます。作ろうと思えば男なんてすぐにでも出来るでしょう。必要ないので作らないだけです。
……ただ、私が仕事で汗流している傍らカップルがイチャイチャイチャイチャしてるって考えると、苛立って仕方ない」
……器ちっさいなぁ。
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