エレベーターを使い、


−5階−


扉が開くと目の前は廊下で、

その先には、父さん母さん
がいた。



母さん達は、何も言わず
ただただ、あたしに抱き着き

「ごめんね。母さん達があんな酷い事言ったから‥‥‥‥早紀を‥‥早紀を‥」


と泣き崩れた。


違う‥‥‥‥‥‥


母さん



「違うよ。姉ちゃんが死んだのは母さん達のせいじゃない。姉ちゃん自身が決めた、人生であれが精一杯の愛のカタチだったんだよ。」

と言った。



母さんは立ち上がり

父さんは母さんを優しく抱きしめた。


「妹さんですか?こちらへ‥‥‥」

と看護士さんが誘導してくれた。