ずらっと並ぶ文字に不気味なフォントのタイトル。


『INSANITY GAME』


狂気の、ゲーム。

頭の中でそう変換した瞬間、ぞくっと悪寒が走った。
なんとなく、見てはいけないものの気がした。


でももし、このゲームに悠が巻き込まれているとしたら?

私にだってなにかできることがあるかもしれない。


私はそう考えを切り替え自分を奮い立たせると、少しずつ、少しずつ読み進めていった。



【ゲームのルール】


・ゲームで使用するのは普通のリンゴ、毒リンゴ、解毒効果のあるリンゴの計3つ。

・見た目はどれも変わらず、そこでランダムに好きなものを各自選ぶ

・毒リンゴ、解毒効果のあるリンゴを手にしたものは自分のリンゴがどの林檎なのか確認することがができる

・その2つどちらかのリンゴを手にした者は……



ここまで読んだところでいきなり急激な眠気に襲われた。

なにこれ…

いままでこんなことなかったのに。

まだ、最後まで読めてないのに…。



私は、朦朧(もうろう)とする意識の中で最後の1文だけをなんとか捉えた。












"生き残りたいのならば騙せ、騙されたらお前が死ぬ。"