『じゃあな。また明日』
そう言って笑うのは高校2年で1学年上の彼氏、椎名悠。私の頭を撫でて、柔らかく微笑むと優しいキスをくれた。
ゆっくりと遠ざかる悠の姿。
待って…行かないで!
「っ悠!!」
ぱっと目が覚め、目を開くとそこは見慣れた自分の部屋。
…夢、か……。
手を伸ばして名前を呼んでも、この声は届かない。
だってもう、悠はいない。
いつものように私を家まで送って、また明日ねって約束して。
それなのに、悠はその日から消えてしまった。
あの約束はなに?嘘?それとも、誰かに連れて行かれた?
気が付くと温かい涙が私の頬を伝っていた。
もう悠が消えてから12日も経っている。もう忘れようって思ったのに、毎晩毎晩私はこの夢を見る。
あのとき私が引き留めていたら?待ってって、一言言えたら?
もしかしたら変わっていたのかもしれない。
寝るにも寝られなくなってしまった私は、なんとなくパソコンをたち上げるとニュースを見ることにした。
別に特別見たかったわけではないけど、これといって見たいものもなかったから。
ぼーっと見ていると目に入ったのは速報の文字。
こんな時間に何だろうと思い、じっと画面を見つめると、出てきたのは警察に毛布をかけられ支えられながらふらふらと歩く少女だった。
顔は確認できなかったけど、制服を着ている。多分私と同じ高校生だ。
ここでアナウンサーの声が聞こえた。
『12日前から行方不明になっていた神崎美沙さんが見つかりました。外傷は見当たらないようですが、念のため病院で検査をうけるとのことです。このような事件が過去にも何件か発生しているため、今後はその関係性を………』
12日前…行方不明………過去に何度か?
今の悠の状況と似すぎている。
まさか…
私は急いで「都市伝説」と検索ワードに入力すると、最近噂の公式ページへとはいった。
そう言って笑うのは高校2年で1学年上の彼氏、椎名悠。私の頭を撫でて、柔らかく微笑むと優しいキスをくれた。
ゆっくりと遠ざかる悠の姿。
待って…行かないで!
「っ悠!!」
ぱっと目が覚め、目を開くとそこは見慣れた自分の部屋。
…夢、か……。
手を伸ばして名前を呼んでも、この声は届かない。
だってもう、悠はいない。
いつものように私を家まで送って、また明日ねって約束して。
それなのに、悠はその日から消えてしまった。
あの約束はなに?嘘?それとも、誰かに連れて行かれた?
気が付くと温かい涙が私の頬を伝っていた。
もう悠が消えてから12日も経っている。もう忘れようって思ったのに、毎晩毎晩私はこの夢を見る。
あのとき私が引き留めていたら?待ってって、一言言えたら?
もしかしたら変わっていたのかもしれない。
寝るにも寝られなくなってしまった私は、なんとなくパソコンをたち上げるとニュースを見ることにした。
別に特別見たかったわけではないけど、これといって見たいものもなかったから。
ぼーっと見ていると目に入ったのは速報の文字。
こんな時間に何だろうと思い、じっと画面を見つめると、出てきたのは警察に毛布をかけられ支えられながらふらふらと歩く少女だった。
顔は確認できなかったけど、制服を着ている。多分私と同じ高校生だ。
ここでアナウンサーの声が聞こえた。
『12日前から行方不明になっていた神崎美沙さんが見つかりました。外傷は見当たらないようですが、念のため病院で検査をうけるとのことです。このような事件が過去にも何件か発生しているため、今後はその関係性を………』
12日前…行方不明………過去に何度か?
今の悠の状況と似すぎている。
まさか…
私は急いで「都市伝説」と検索ワードに入力すると、最近噂の公式ページへとはいった。