買ってもらった服は、普段挑戦しないよな

可愛い服ばかりで見る度にニヤけてしまう。

「何ニヤニヤしてるのよ…。
明日は英語だっけ?先生早く決まるといいわね。」

ママは呆れたように塾の話をしてくる。

「女の先生がいいなぁ。
私、男の先生は怖くて無理だもん。」

私は小さい頃から"男"が苦手。

まともに話せるのはお父さんと愛斗ぐらいだと思うし…


「女の先生だと反りが合わないかもよ??」

ママは心配そうにこちらを見つめる。

女の先生でも反りが合わない人は本当に合わない。

「まぁ、自分で先生を選べるから
ゆっくり考えなさい。頑張ってね。」

ママは、そう言って

家に着いたから降りてちょうだい。

と私を急かした。