恋とは停電した世界のようです


自覚をする前は、ふわふわしてあまいのに
途中から酸っぱくなるばかりで、

でも



「ルーカスさん」

紅茶のカップに口付けようとした彼が
ふっ、と わたしに視線を移す。

青い瞳の中には微かにメイクを施した、いつもと違う表情のわたし


あのね、と唇を開いて
彼に告げようと思った。

すきになってくれて、ありがとう。と思う気持ちを。

そして彼に対する、この感情も



「わたし、ルーカスさんのことがーー…」







fin