恋とは停電した世界のようです



四人で食事をした日から三日後の今日
わたしはルーカスさんに誘われて、
新しくオープンしたというチョコレートバーに来ていた。

赤と白だけで統一された店内はシンプルで
カップルよりも女の子同士のグループが目立っている。

一頻り謝りあって会話が落ち着いたあと、ふと目の前のチョコレートが溶けかけていることに気がついた。
それはルーカスさんも同じだったようで

「溶けてしまう前に、どうぞ」

「ど、どうも…」

彼に促されるまま、いただきます。と唱えて赤いカップに飾られたホワイトチョコレートを口に運んだ。

こっくりとした甘さが触れて、
歯を立てたら途端に、ストロベリージャムが、とろりと舌の上にあふれた。

あまいのに、微かに酸っぱい。

まるで、彼を最初に
すきだと自覚したときのように。