「それはどういう…」
「お前ら、まだ話してたの?」
ふいに声がして、ぱっと振り向くと
そこには兄と黒髪の女性がこちらの様子を窺うように佇んでいた。
「お兄ちゃ…!」
「てか、ふたりとも中入れよー」
「すみません、三澤さん急にお邪魔して」
「いや、それは良いんだけどさ。寒いだろ。ほら、いま鍵開けるから」
「あ、あのお兄ちゃん」
「あ、そだ。今日の晩メシだけど鍋でいいよな?さっき材料買ってきたんだよ。
みんなで食おーぜ」
ほら。と兄がスーパーの袋を
わたしとルーカスさんに軽く掲げて見せる。
突然の状況に、はあ…と戸惑いながら頷くと
兄の隣に立つ女性が、にっこりと清らかそうに微笑んだ。
