恋とは停電した世界のようです


「ルーカスさんみたいに格好良くて
優しいお兄ちゃんが居たら、みんな憧れますよ」

結局、わたしはそんなふうに誤魔化す術しか
持ち合わせていない。

そんな言葉に、ルーカスさんは薄く微笑んだあと

「三澤さんの方が人気がありますよ」

「お兄ちゃんが?」

「はい、仕事がとても速くて正確なので、信頼されてます。
優しくて面倒見もいいので僕もいつもお世話になってますよ」

「たしかに、お兄ちゃんは優しいですけど。でも…、」

「でも?」