自分の部屋に戻ったあとベッドに潜りながら携帯を開いて、
今まで受信したメールを眺めた。
受信メールはルーカスさんから3日前に届いたもので止まっていて
他愛のない話をしたのちに「では、仕事に戻りますね」という彼の言葉に
「お仕事がんばってください」と返してから、メールは途切れていた。
(メール…なんでもいいから、来ないかなぁ)
そんなことを考えているうちに
うつらうつらと眠気が降りつもってきて、再びスッと瞼を閉じた。
*
「37.6℃」
とりあえず、今日は学校休みだな。
まだ背広を羽織っていない兄が
私のベッドの傍で、そう決定した。
「学校に連絡いれとくから。病院にも行くか?」
「ううん…いい」
「そっか…でもなんかあったら、すぐ俺の携帯鳴らせよ」
「うん…ありがと」
「これ風邪薬とポカリ。
ごはんは、コンビニのものだけど冷蔵庫の真ん中に入ってるから」
「ん…ごめんね。朝早くに買いに行ってもらって」
「全然。つか、俺こそ午前中仕事休めなくて、ごめんな」
申し訳なさそうに
兄の手のひらが額に触れる。
ひんやりと冷たくて、優しい手。
